茶の本

私は教員資格認定試験を受けるまで、岡倉天心さんのことを知らなかったのですが、
資格試験の勉強をするなかで、気になったので読んでみました。

「傑作を理解するためには、身を低くして作品の前に進み、そのわずかなつぶやきをも聞き漏らさないよう息をひそめて待ち受けなければならな」

というような記述がいちばん心にのこりました。

率直な感想では、書いてあることを読んで共感することはできるけれど、
「茶道」をやって実感しないとしっくりこないだろうなと。

本を読んだり、勉強するたびにこの壁に当たってる気がする。
これは、わかったつもりでたくさん恥ずかしい気持ちになった経験があるからだと思う。

ただ、この本が書かれた目的の一つには、西洋列強に「日本」を知ってもらうこと、
理解してもらうこと、があったのだろうなと思っています。

そう考えると、次は当時の西洋列強の気持ちになって、読んでも面白いかなと思いました。ただ、その気持ちを理解するのも、けっこう困難な道だよね。と思いました。

道のりは長いよ。