世界はシステムで動く

昨年【学習する組織】という本も読みましたが、本の作者同士が大親友らしいです。
そういうのを読んだ後で知ると、ちょっとテンション上がります。

読んで感じた比較になりますが、
【世界はシステムで動く】のほうが、システム思考を詳しく説明
【学習する組織】のほうが、システム思考を組織で具体的に使う方法を説明
している印象です。

【世界はシステムで動く】を読んで、心に残った内容を羅列すると、

  • 私たちが世界について知っていることは全て自分の頭のなかで描いたメンタルモデルであり、それは実際の世界ではない
  • 何かを考えるには境界を作らないと単純化できないから、考えられない
  • 境界もまた、メンタルモデルが作ったもの
  • 境界とは、私たち自身が作っているものであり、新たな議論や問題、目的ごとに考え直すことができるし、考え直すべき
  • 持っている情報は不完全であり、遅れを伴ったもの

です。
他にもいっぱい良かった点はあるのですが、このあたりの記載が特に心に刺さっていています。
湧いた私の感想はですが、

「個人、組織間の境界の差から、善悪、差別、価値観の相違、行き違いとか生まれてそう」
「境界の線に幅もあるだろう」
「何かを考えるとき、“今考えていることの境界は?“って自分に問う癖を身に着けたい」

といった感じです。


元々、経営戦略とかプロジェクトマネジメントを考えるときも、“ドメイン(領域)“って難しいなと思っていたけれど、、、
この本のおかげで、“境界は自分が入手できた不完全な情報でつくった思い込みである“という理解が加わりました。

余計難しくなりました。どこかであきらめることも大事かな?
ありがとうございました。