考える技術という題名がついているけれど、私の感想だと「整理してチェックする技術」だと感じた。
基本的にはグループ化の分析活動とそれを並べる順序について記載されている。
時間の順序、構造の順序、度合の順序とあるが、構造の順序と度合の順序の区別がけっこう難しい。
ここは順序よりも先に、構造で切っているのか?類似のもので切っているのか?を認識することに注力した方が良さそう。
構造の説明は見える順番に整理、類似のものは伝える順番で整理って感じだと一旦解釈した。
白紙の主張を避けるというのはけっこうわかりやすいし、いろんなところで言われているので割愛。
ただ、具体的な言葉で伝えることの重要さまでは理解していたつもりだったけれど、行動の結果を主張する場合には「行動の最終成果がわかるように記述」という解像度はとても勉強になった。
あたりまえなのだろうけれど、少なくとも私にとってこの本は細かく教えてくれる。
直接書いてあるわけでもないけれど、ピラミッドストラクチャーの各レイヤーに名前をつけることも大切だなと感じた。これもこれまでなんとなく頭の中でやっていたけれど、明確に認識できてはいなかった。
構造上の類似点を見出すという項目も「主部」、「述部」、「判断」に着目している点が”いいじゃん!”と思った。当たり前を認識するって難しいのよ。
「帰納的なジャンプ」って言葉は「帰納法で見出した新しい一般論」って言葉に置き換えて解釈。
そんな感想。
基本的なことを書いてあるのだろうけれど、しっかり理解するって難しい。
あとは、どうやって使うか?だけれど、これは反復だと思う。
それによって発生する一次的な効率の低下はあきらめる。