ソクラテスの弁明

「ソクラテスの弁明」を読み返した。

裁判の場でソクラテスが自分の立場を語っている。
そんな本。

ソクラテスは、うまく弁明しようとはしていないように見える。
相手を説き伏せようとも、安全な着地点を探そうともしていない。

ただ、なんというか、若干これ言われたらイライラしちゃう人の気持ちもわかる。

それでもソクラテスは、自分が信じてきた生き方から外れない。

ソクラテスは、何かを教えようとしているというより、
「考え続けること」そのものを手放していないのかなと思った。

知らないことを知っている、という有名な言葉も、
知識の話というより姿勢の話なのだと思う。

わからないままにしておくこと。
問いを問いのまま持ち続けること。
それを、恐れずに選び続けること。

今の時代だけではないかもしれないけれど、
テクノロジーによる人間が支配されそうな今の時代だからこそ、
それが大事な気がするんです。

興味ある人は読んでみても良いかもね。
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