ときどき、これまで自分が選んできたものを振り返ることがある。
よく聴いてきた音楽や、
何度も読み返した本や漫画。
気づけば続けていた仕事や、関わってきた人たち。
そのときどきで、深く考えて選んだわけではないけれど。
それでも、あとから並べてみると、
不思議と共通点のようなものが見えてくるなと思う。
「ああ、自分はこういうものが好きなんだな」
選ぶというのは、
その場で正解を当てることではなくて、
あとから自分を知る手がかりを残していくことなのかもしれない。
一方で、「選ばなくてもいい」場面が、ずいぶん増えたように感じています。
次に見る動画も、買うかもしれない商品も、
おすすめとして次々に出てくる。
それ自体を悪いとは思いません。
便利ですし、そこからの発見もある。
ただ、ふと振り返ったときに、
「これは自分で選んだんだっけ?」
と感じることもある。
気づかないうちに、選んだというより、
選ばされた経験が積み重なっていく。
そうなると、自分が何を好きで、何を大事にしているのかが、
少し分かりにくくなってしまう気がした。
だからこそ、小さなことでもいいから、
自分で選ぶ機会を大切にしたいと思った。
今日、何を食べるか。
どれから手をつけるか。
どんな考え方がしっくりくるか。
正解かどうかよりも、
「自分で決めた」という感覚が残ること。
そうした選択の積み重ねが、あとから振り返ったときに、
「ああ、これは自分だな」と思える材料になっていく。
選ぶことは、未来を一気に決めることではないと思う。
ただ、そのときどきで選んできたものが、
いつの間にか、自分の輪郭をつくっていく。
そんなふうに感じた。
最近私が選んだのは「目を温めるアイマスク」
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めちゃくちゃ良かった。
